25歳で繁盛店
そうやってみなさまのご支援やお力添えのおかげで、
少しずつ繁盛店となっていく過程の中で移転というものが頭の中をちらつき始めました。
それでも毎日の仕事をおろそかにはできないので、
来る日も来る日の雨が降ろうが槍が降ろうが原付で市場に仕入れに行っては美味しものを作るってことには専念していました。
しかし、オープンしてからのこの3年間は姉と本当によくケンカしたなぁ(笑)
でも姉弟だから次の日になっても何もなかったような感じでまた仕事する。
本当に毎日が楽しかったです。
少しづつですがバイトも増えていき、
金髪の次郎、アホの本多、U、ケンイチ(今は東京で自分の店やってます)
あつし(今は熊本で自分の店やってます)フォルクスさん(うちの独立者で一番の出世頭)
など、今でも家族と言える仲間です。
そんなある日おかんが散歩から帰ってきて、
「ねえねえ、そこのマンションの1階が空き物件だけど見てみてよ」と、
目と鼻の先の物件を探してきたんです。
移転を前々から考えていたので僕はすぐに不動産屋に電話して、
内装を見せてもらうことにしたんです。
そしたら中はなーーーーーんもないただの広い駐車場でした。
でも僕は一目ぼれして、どーしてもこの物件を手に入れたいと感じたのです。
興奮していいつ僕は次の日から「どうすればあそこに店を持てるんやろ?」
と、ばかり考えるようになったにです。
しかし25歳の僕はそんな大きな店を持てる資金がないですし人脈もない、
そうすればいいのかわからない状態が少し続いたのですが、
そこは僕の短所でもあり長所の❝無鉄砲❞が体を月動かし、
とりあえず銀行に行って話を聞いてもらったらええんちゃうかと姉ちゃんと二人で、
めっちゃいかついスーツを着て銀行に行ったのです。