初めてのメニュー作り

初めてのメニューを作ったのが22歳

もちろんレシピの数なんてほとんどないわけですから、

できる料理と言ったら、

チャーハンや野菜炒め、

から揚げ、オムレツ、コロッケ

そんな誰でも簡単にできるものしか調理できなかったのです。

それでも何とかメニューを作らないとオープンできないので、

本から盗んではメニューにするという作業ばかりでした。

ゆで卵にヒビを入れて、一日紅茶の中に付け込んで割れ目の模様をつけた

「恐竜の玉子　80円」

PIZZAが流行っていると聞いたので本を見て作ったPIZZAは、

何度やってもきれいな丸にならないので仕方なしにメニュー名を、

「農夫さんのぶきっちょピザ」と紛らかしてみたり、

ハンバーグを「バンバーグ」とちょっとだけネーミングセンスにこだわったり、

と、まあ無茶苦茶ですよ！！（笑）

しかし今思えばなんて無謀な独立開業なんでしょうか。

ドリンクメニューも姉はエスプレッソマシーンを設置したい、

僕はラム（サトウキビのお酒）にこだわりたい

姉「いやいやワインがいいよ」

僕「ワインなんて飲んだことないからいらないよ」

など全然話が進まないのです。

結局二人のやりたいことはまとまらず、

内容もりもりのなんだかわけわかんないメニューになりましたね。

伝票の書き方も、

僕はドリンクを上から書いて、フードは下から書きたい！！

姉はドリンクを右に書いて、フードは左に書きたい！！

アホな話しでいちいち喧嘩です。

でも偉大なのが母親（おかん）です。

二人の意見をまとめて「ドリンクは上の右から書いて、フードは左の下から書くこと！！」

と、見るに見かねてのアイデアが意外とうまくいくんです。

さぁ、メニューも完成！

次はオープンをいつにしよう

そうだ！せっかくなら姉ちゃんの誕生日にオープンして記念日にしてしまおう！！

と、意気揚々で決まりました。

（当時、姉ちゃんは元気で若かったので誕生日と毎年の周年イベントが一緒の日なので嬉しいと言っていましたが、今はなんで自分の誕生日に働き続けないとあかんねんと愚痴っています（笑））

オープン当日はオカンの知り合い・友人が来るわ来るわで、

大儲け！！このままいったら笑いが止まらへんがな！！と思っていたのもつかの間、

2ヵ月もするとあっという間にだーれもこなくなりましたとさ・・・・・・

ははは、、、、、

じゃねーよ！！

このまんまだと生きていけねーよ、でもどーしたらいいかわかんねーよ

そんな毎日に絶望を感じたときに光が少し差し込んだのです。