そして出所してきて家族会議が始まりました。
まずどこに出店するか、
どんなお店がやりたいのか、
と、いった議論が展開するんですが、
当時の僕はまだ21歳だったので繁華街に行った経験もなければ、
流行っているものもわからない、もちろん世界観も狭い中での議論なのでまったく進まない感じでした。
ですが僕がそれまでに仕事をしていた場所が、
神戸の三宮という地域だったため、ただなんとなく三宮に開店しようとまとまりました。
ですが人脈もコネもない僕たちは、
街の中にある普通の不動産に飛び込みで入っていき、
自分の要望を言う前に不動産屋さんの言われるがまま物件を見て回ることで精一杯でした。
知識もないので自分のやりたい内装を実現できるためにはどんな設備がいるか、
どれだけお金がかかるのかわからないのでなんとなく雰囲気と安さで選んだ物件に決めたのです。
しかしその物件を決めたことが最悪の体験を生みました。
今となってはいい経験ですが仲介手数料を重複して支払ってしまったのです、
その時の不動産屋の担当者が言葉巧みに説明してきて支払いに応じてしまったのです。
知識を持ってないことがどんなに弱者であるか分かった現在、
これから独立開業していく方々には強く伝えるきっかけとなった体験でした。