やっとの思いで資金の融資にこぎつけた僕は、
早速僕は開業(移転)準備にとりかかりました。
一店舗目の失敗と同じ思いはしたくないとかなり慎重になっていたと同時に、
自分の思い通りのお店を造りたいと強く思うようになっていました。
しかしまだ若い僕にはコネや人脈がなく、
思い通りの内装デザインや思っ通りの什器の手配などがうまいこと行かず業者選定にはかなり難航しました。それでもデザインが一番肝心だとたくさんの紹介を受け多くの出会いをいただきましたが最終は姉ちゃんの友人である桑野氏に頼んだのです。
ですが現実は厳しく、自分通りのお店を開業させるとなると、
どんどん見積りが嵩張っていきとんでもない金額になってしまうのです。
それでも何とか安く仕上げようと、その時代神戸で勢いのあった内装屋に直接アタックしてみました。
その担当者はどちらかというとちゃらちゃらした感じで、
「ホンマにこの人ちゃんとお店造れるんかな?」と疑心暗鬼でしたが、
安く仕上げるためのアイデアをたくさんくれました。
解体作業は自分でした方が安くつくよ、
この壁は自分たちで塗ればいいよ
厨房什器は個別で発注したら手数料がないよ
など、ホンマに会社の人間かいなと思うぐらいいろんなことを教えてくれました。
そしていよいよ工事です。
工事中は毎日現場に行って逐一チャックをするそんな超うっとうしい施主であったと思います。
そして夢がまた一つ叶っていくそんな気持ちで高揚していた時1本の電話がなりました。
その電話先はおかんからでした、
おかんは焦って僕に「家に帰ったら環(姉ちゃん)が裸で男と二人で寝ている」
と、言ってきました。
僕は「大人やねんから別にええやん」と思ったのですが、
相手がまさかのまさか、
内装工事を担当してくれていたチャラ男ではないですか!!
えーーいつの間に二人はそんな関係になっていたの?
はじめは姉ちゃんも「あんなダサい人に私たちのセンスがわかるの」的なことを言っていたはずなのに、
まさかの「えーーーー」でした。
全く知らない間に工事担当者と姉ちゃんはそういう関係になっていたのです。