森川一輝オフィシャルブログ

勘違い

  • 日記

最近、僕の経営している、

寿司屋さんが、

ぴあ関西版に掲載されました。

http://kansai.pia.co.jp/series/tamaran/shop014/14-6.html

なんか久しぶりの取材で嬉しいと素直に感じたいのですが、

雑誌や媒体の力って、

僕は本当に恐ろしいと思っているのです。

僕も、22歳という若さで(ただの無鉄砲)起業したわけなんですが、

当時は景気の後押しや、インターネットが普及していないこともあり、

しょっちゅう店に取材が来ておりました。

その時は、俺は注目されてるんや、

俺はすごいんやって、心から思ってましたね。

でもね、今思えば、

あれは、僕がすごいから取材していたわけでもなんでもなく、

その雑誌が売れることが目的で、

売れそうなネタを探していた時に

たまたま若くして起業した僕を見つけただけなんだなって感じています。

その時は、周りも見えずに、

めちゃくちゃ調子にのってイチビっていましたね。

媒体に情報が掲載されると、

自分の実力以上のお客様が来店され、

いままで、理念にしていた、

一組のお客様でも感動して帰っていただく等の気持ちはなくなり、

毎日毎日ただこなすだけの作業になっていってました。

そうすると、もちろんお客様は感動どころか、

満足もしていただけない状態でお勘定をすまして帰ってします。

でもそんなことに気づきもせず、

永遠と来るお客様をこなし続けるんですね。

僕の座右の銘の一つに、

「忙しいとは、心が亡くなる」がありますが、

まさにそのとおりの状態に自分が陥ってしまいます。

そして、雑誌の方々は次に雑誌が売れそうなネタがあると、

『さっ』と姿を消してしまいます。

そのあとに残された、

過去の英雄たちは、

努力でお客様を喜ばすことを忘れて、

ただ興味本位で来てくれてた一回こっきりの、

お客様に料理を早く出すマシーンになっているのがほとんどですね。

みなさまも、起業したときは、

周囲に持ち上げられないようにして地に足をつけながら、

仕事をすることをお勧めいたします。

僕は完全に雑誌・媒体の力に溺れてしまった、

愚か者なので、このブログを読んでくれた人には、

同じ過ちを繰り返してほしくないと願っています。

では、明日もお客様の笑顔のために!

はりきってやるぜ!!

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