森川一輝オフィシャルブログ

年商にこだわると

先日朝の出勤前にスタバでコーヒーを飲んでいると、横に座っていたのが同業者の社長さん、その方は48歳で独立して今では4店舗の飲食店オーナー、そのオーナー(その後K氏とお呼びいたします)に「おはようございます、お久しぶりです」と挨拶をさせていただきました。最初は「おー久しぶりだね元気?」などとたわいもない会話をしていると、そこは経営者同士「商売順調? 今どんな仕事やってるの?」と会話が仕事の話しへと・・・・そこでK氏は「今、年商いくら?」と聞かれたことに違和感を感じたお話しからちょっと書かせていただきます。

我々中小零細の会社にとって「年商〇〇億円」は成功の証の一つだと思います。僕も今では経営者歴20年になりますが、ほんの5年前までは年商=成功と思っていましたからね。年商が上がると会社がでかくなり信用が増え、自分の手取りも従業員の給与も上がると信じていました。でも実際は年商が上がっても会社の財務状況は火の車、僕は売上にしか目がいっていないので実は会社には利益はほとんどなく、銀行から借金をして、それを返すというサイクルを回しているだけでした。

そう売上(年商)の魔物に取りつかれていました。

だから、売り上げが上がっても暮らしは一向に楽にならず、おカネは残らず、はたから見れば、売り上げは絶好調に伸び、仕入れる商品の金額も多く、羽振りもよさそうに見えます。周りからも「あの会社は儲かっているだろう」と思われていました。でも、会社におカネが残らない。そんな僕の過去を振り返りまた周囲の知り合いの社長などのことも思い出しながら、年収が上がっても財務状況が良くならないことについてお話しします。

1、売上を上げることしか目がいかず従業員も売上を上げると褒められるといった図式

つねに会社の経営状態のバロメーターとして見ていたのは、売り上げのみ。売り上げが上がれば上がるほど、業績はいいと信じていました。そうなると、売り上げを上げるための常套手段はイベントやサービス品の一択です。値引きをして来店動機を引き上げて、広告を出して宣伝します。その結果、どんどんお店は繁盛して売り上げもアップ。

あれ!? おかしいな……。

財務管理ができていない売上はいくら上がっても利益が出ていない、という落とし穴が待っていたのです。さらに、店がはやると取材の依頼がきて自分の実力以上のお客様が来店しまた繁盛する、しかししばらくすると、急に忙しくなったため仕込みは追い付かないスタッフ教育は追い付かない、評判は悪くなり売れ行きが落ち、売り上げも下がってきます。売り上げが減ってくると、とてつもない不安に襲われます。その不安をぬぐうために、「売り上げを上げなきゃ!」と、またも従業員に無理な労働環境を強いることいなり、さらには新たな広告を打ちます。すると、販売数がうなぎ上りになり、売り上げも上昇していきます。そうすると、ほっと胸をなで下ろす。でも、会社におカネは残らない。その理由はわからないまま。

そこで気が付いたには、「売り上げを上げること」ばかりに注力するのではなく、大事なのは「利益」を会社に残すことなのです。年商よりも利益をいかに残すのか、経営は財務管理にあり!そう思います。

もしも、あなたの勤める会社の社長が、同じような状況だったら、少し注意したほうがいいかもしれません(これらは、かつて赤字体質から抜け出せなかった僕がそうだったからです)。また、これから自分で事業をしてみようとしている方にもご参考になるのではと思います。

~人生上手くいかないから面白い~

株式会社ISSEI

森川 一輝

 

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