移転が完了し毎日が嘘のような満席の大繁盛店
そんなオープニングを支えてくれたスタッフは当時僕を含めたったの6名
まずは苦楽をともにしてきた(今もしている)自慢の姉ちゃんがホール責任者
そしておかんから紹介された徳島生まれの天然素材けいちゃん(ホール担当)
移転前から常連客だった元気いっぱい境(さかい)
キッチンは僕の一番弟子フォルクスさん(今では3店舗の繁盛店を運営するやり手経営者)
それから近所のイタリアンで修業中だった同い年の厚(あつし)
たったこれだけのメンバーでオープンでしたが、
なんだか人生のなかで一番エネルギーのあるメンバーだったような気がします。
そんな個性の固まりの6名が生み出す珍事件は数知れず、
フォルクスさんの得意技はビールの一気飲み
(うん、飲食店運営で全く必要のない能力です(笑))
どんなお客様が来店されてもとにかくビールの一気飲みでは誰にも負けないんです。
で、小柄な九州生まれの厚はただただ食材オタク・・・・・・
生きている鳥を仕入れてきては不気味な笑顔で捌くといったナイスな男です。
そんな仲間に囲まれてのオープニングは僕の財産でありとても貴重な経験です。
しかし大繁盛店のスタートだったのでそのメンバーだけでは当然店が回らくなりすぐに求人をかけたのです。その時に入社してきたのがKen☆G、淳也、のりでした。
ですが若輩者の僕はあまりの忙しさでメニューを決めることや発注のことで頭がいっぱいになり些細なことでスタッフにイライラを当たり散らすようになったのです。
いまでこそコーチングや相手の言葉に耳を傾けることが訓練されてきましたがドヤンキーでわがまま全開で育ってきた僕に人の痛みや苦労なんてわかるはずもありません。
せっかく同士になれた仲間を僕は相手を攻める気持ちで接していたのです。